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大阪市のシールシステム施工事例で、築25年の壁面改修工事

液体ガラスとは?

Fluid glass

液体ガラスは石英ガラス【silica glass】が原料の水溶液で、コンクリート等の多孔質材料に浸透し、それらの内部に存在するミネラルイオンと化学反応し、浸透部及び表面にガラス物質を析出します。

コンクリート表層部
5~6㍉に液体ガラスが浸透し、細孔部が石英ガラスに充填されたモデル図

液体ガラス施工前・施工後の図。施工後は液体ガラスが5~6mmコーティングされている。

原理

液体ガラス【fluid glass】が固体である石英ガラス【silica glass】への化学変化は、金属が水または溶液と接するとき、陽イオンになる傾向から説明できます。例えば、金属M1が別種の金属イオンM2を含む電解質溶液に接するとき、M1のイオン化傾向がM2により大きいほど下記のイオン置換反応は右へ進みます。

M1(未解離)+M2(イオン)→M1(イオン)+M2(未解離)・・・①

液体ガラス【fluid glass】は、次のように加水分解されます。

M12SiO3+H2O→M12SiO5+M1OH・・・②

ただし、式②中
M12SiO3=M12O・SiO2、M12SiO5=M12O・2SiO2です。

材料中のM2O等が、液体ガラスと反応してM2のガラス質塩【a silicate】及びコロイド【colloid】 のシリカ【silica】を生成します。

M12SiO5 + M2O + H2O → M2iO3+SiO2+Si(OH)4+M1OH

このような原理でできた石英ガラス【silica glass】が、コンクリートの隙間を埋め無孔質層を形成することにより、強度、表面硬度、防水性が向上します。またこの石英ガラス化の化学変化した分子構造は安定化し永久的といえる効果が持続します。

Features

液体ガラスの特徴

液体ガラス(Fluid Glass)は、多孔質のコンクリート、モルタルへの浸透性常温硬化ガラス形成材です。塗布浸透によって不溶性のガラス物質を形成しながら毛細管空隙を充填することにより、表層部コンクリートを緻密化します。

液体ガラス施工前・施工後の図

液体ガラス(Fluid Glass)は、シリカを主成分とする常温硬化ガラス形成材です。コンクリートやモルタルその他のコンクリート製品の中に含浸し、コンクリート内のミネラル分と反応し、コンクリート内部及び表面にシリカ-ガラスを形成することで、外部から侵入してくる雨水や塩分の侵入を防ぎます。更に耐水性、防塵性、耐摩耗性などを向上させる画期的な常温硬化ガラス形成材です。

2. 中性化/劣化防止

コンクリートのアルカリ成分は、空気中の炭酸ガス等との作用により絶えず侵出し続けています。この中性化現象の要因である水・炭酸ガス等の侵出をシーラーとの反応で形成された改質層が防ぎます。しかも、シーラーのもつアルカリで再生させる効果もあります。

促進中性化深さ・mmと促進中性化期間・週と劣化防止剤 全面処理と未処理の比較グラフ。劣化防止剤全面処理したものは13週間経っても、未処理と比べて変化が少なく良好。

3. 耐候性の向上

耐候性が向上し、紫外線による劣化を制御します。

4. 白華現象(エフロ)の阻止

雨水や霧などの水分が外壁等に付着し、その水分中に含まれる塩分が表面で結晶化し、白い粉状の塩が形成される白華現象を阻止します。

5. コストの低減化

メンテナンスフリーで高耐久性のため、抜群の経済性を誇ります。

6. 耐薬品性(科学的抵抗性)の向上

材料や製品の化学物質や薬品に対する耐性を高めることができます。

1. 耐久性(強度・防塵)アップ

液体ガラス(FluidGlass)が浸透すると、コンクリート内部に不溶性結晶体を形成するため、耐水性及びコンクリートの表面強度の増大が計られ、耐摩耗性が強化されます。

Case

液体ガラス「シールシステム」活用/施工事例

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